彼女は美しいよ
真っ白で穢れなき 俺の聖女様だ
15〜16世紀のドイツを中心としたヨーロッパを舞台にした物語。フランスの百年戦争の後、宗教も社会も混迷を窮めていた時代で、作品の背景にも「異端」「魔女狩り」「戦争」といった、この時代独特のテイストが盛り込まれています。
主人公はアルビノの少女、ドロテア。彼女達アルビノの子供達が暮らす「白の家」の次期指導者・守護者として育った彼女は、「白の家」が異端として処分されようとしている事を知る。故郷を救う道を探す為に家を離れ、「魔女」と呼ばれるようになるドロテアの苦難と戦いの物語。
傭兵として「雷槌団」に入隊したドロテア。戦渦に身を投じた彼女はその容姿と戦いぶりから「雷撃の魔女」と呼ばれ恐れられていく。
一方、故郷の白の家では、当主シャンツガルドが告発を受け拘留されていた。知らず戦い続けるドロテアは故郷を救う事ができるのだろうか。
表紙ははっとした表情のドロテア。アルビノ設定はカラーだと映えるなあ…漫画だと全部白黒になっちゃうから表現が難しいね。ページも白くなりがちだし。作者相当苦労してると思うよ…
3巻では異端として知られるワルドー派の中でもとびきり狂信的な統括者・コンラートが登場。曰くありげな色男風に登場した彼ですが、その剣の腕はドロテアも敵わぬ程。執拗に魔女狩りへの情念を燃やす瞳といい、今後の展開に一枚絡んでくるのは間違いなさそうです。すごくねちっこそうなキャラなので、常軌を逸したいやがらせを期待しています。
そういえば傭兵団の中にもいやがらせの得意そうな小物がいました。彼もドロテアに対する不満が募っている模様。寝所に忍び込んで荷物を物色してたり。…弄る場所が違うだろッ!18禁漫画で名のあるCuvieといえども一般紙ではエロ展開は無いか…。まあそのうちデカイ裏切りなんかをかましてくれるはずです。彼には今から爽快なやられっぷりを期待したいですね。
幼馴染のギュルクも3巻ではドロテアへの想いをあっさりぶちまけちゃったりで展開が早い。しかし立場優先のドロテアの答えもどこか狂信的。実にあっさりしたものでした。でも後々思い出して顔を赤らめたり、噛み合わない自己論理で空回るといった可愛らしい一面を見せるドロテアもいいね…。宗教社会の暗い側面を描いている漫画だけに、恋話の展開も押さえ目なのでこの二人の描写はもっと深く掘り下げて欲しかったです。

